見たかったのは
あなたの笑顔

その一心で、私たちは毎朝かつお節を削り、昆布を浸し、湯気の向こうにいるあなたを思い浮かべています。
「出汁と料理 ふにゃおす」は、季節の恵みを丁寧に引き出した一椀から始まる日本料理店。
ほっと肩の力が抜ける、でも背筋がすっと伸びる――そんな時間をお約束します。

出汁と料理 ふにゃおす

“出汁”
──それは素材の命を白く透き通らせ、器いっぱいに解き放つ一滴。

私たちはその濃密な旨味を、生命を運ぶ雫の隠喩として慈しんでいます。
浅草の路地裏に暖簾を掲げ、今日も静かに鍋を温めるのは、
「あなたがほぐれる瞬間」を見届けたいから。
どうぞ肩の力を抜き、ひと匙の出汁がほどく心の結び目を味わってください。

ご挨拶

幼少期、祖母が夜明けにとる味噌汁の香りに包まれて目覚めた記憶。
「出汁は家族をつなぐ遺伝子のようなものだよ」と祖母は笑いました。
その言葉を胸に、店主・足一 冬真は京都・祇園の料亭で十年、
銀座の割烹で五年、ひたすらに「白く濁る一滴」を追求。
素材の繊維をほどき、滋味を抽出し、魂を乗せる──
出汁を“命の象徴”と捉える独自の哲学が形を得たとき、
浅草に自らの店を開く決意を固めました。

今、鍋の中で震える黄金色の雫は、
“仮想の世界に逃げず、現実を包み込む”足一の覚悟そのものです。

ふにゃおすの名物 ―
三つの白い衝撃

ふにゃおすの朝一番出汁

朝一番出汁

枕崎産本枯節を夜明け前に削り、利尻昆布と重ねる純白の一滴。
まずは塩のみで。
舌先に広がるとろみと甘みが、命のはじまりを思わせます。

ふにゃおすの朝一番出汁をつかった白魚と松茸の土鍋ご飯

白魚と松茸の土鍋ご飯

とろりと溶ける白魚、熱く怒張した松茸、
そして朝一番出汁を惜しげもなく吸わせたコシヒカリ。
蓋を開ければ湯気が真冬のように立ち上り、
器の中で白が白を抱きしめる情景が現れます。

ふにゃおすの卵と柚子の白濁茶わん蒸し

柚子香る白濁茶碗蒸し

卵と出汁だけで生む絹のような舌触り。
命と命のコラボレーション。
どろっとした熱くて白い茶碗蒸しに、仕上げに削る柚子皮が、
濃厚な命の世界へ爽やかな余韻を差し込みます。

おまかせコースと
ペアリング

日本全国から集めた選りすぐりの日本酒・ワインとお楽しみください。

ふにゃおすの餌

八品
 13,000円(税込)

季節の前菜 / 一番出汁のお吸い物 / 旬魚のお造り / 炭火焼き / 土鍋ご飯 / 甘味 ほか

出汁の深度に合わせ、純米大吟醸からナチュールワイン熟成梅酒まで
三段階のペアリングをご用意。
「白い雫から赤い葡萄へ」──口内で移ろうグラデーションをご体感ください。

店内とサービス

ふにゃおすの様子

檜一枚板のカウンター8席と、障子越しに柔らかい光が射す半個室4席。
鍋の中で揺れる出汁を目の高さで眺められるよう、
カウンターはわずかに傾斜をつけた特注設計です。

“静けさも調味料”が信条。
スタッフは必要以上に声をかけず、
お客様の呼吸が落ち着くタイミングを見計らって料理を差し出します。

ご予約・アクセス

〒111‑0032 東京都台東区浅草2‑8‑1
東京メトロ銀座線・浅草駅 徒歩6分 / 都営浅草線 A4出口 徒歩5分
TEL:03‑1234‑5678(10:00–20:00) 定休日:水曜・第3火曜

貸切・接待・記念日利用も承ります。
フォーム予約は こちら から。